皆さん、こんにちは。
院庄林業株式会社、入社3年目の森脇と申します。
院庄林業は、岡山県津山市の木材メーカーですが、木材製造だけでなく、木の伐採や建築事業もおこなっているのが大きな特徴です。そんな当社で、総務や新卒採用に関わる業務を担当しています。
今回は、自分が就活生だったころを振り返りながら、まだまだ未熟ですが社会人3年目の今だからこそ考えるようになった事など、お話しできればと思います。
拙い文章で恐縮ですが、少しでも皆さんのお力になれば幸いです。

【学生時代】
私は1浪して、岡山大学の農学部に入りました。現役時は全く別の学部を目指しており、もう1年頑張ることを決めた際に「農学部」という目標をたてなおしました。
ただ、当時の私は、理学部か農学部という選択肢で「科学の基礎を活かして、より応用的に学べる」という理由で農学部を選択し、特に「将来こうなりたい!」というイメージはないまま大学に通っていました。
転機となったのは、学部での森林調査実習でした。
大学2年生の頃から大半がリモート授業になり、対面授業は限られていましたが、大学の演習林での実習は、感染対策をしながら実施されました。
そこでの「伐採作業の体験」が、その後の進路選択を大きく変えました。
先生の補助を受けながら、重いチェンソーを持ち、自分の背丈の何倍も大きな木を、枝葉の付き方や周辺の木々との位置関係から、どの方向に倒すべきか判断して伐っていく。
木が倒れた時の地響きには、胸を打たれました。とても危険な作業ですが、ただ一言「かっこいい」と思いました。
そんなかっこいい林業ですが、現在日本では林業従事者が減っていて、日本の森林には課題が沢山あります。そこで「私も林業に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。
その後、森林保全に関わる研究室に入り、より「林業」に対して関心を強めていきました。

【就職活動:大学3年の4月から】
そんな「林業従事者」への憧れを強く持ちながら、大学3年の春から就職活動をスタートしました。
しかし、就職活動を進めるうちに、このような不安が出てきました。
「自分が本当に伐採作業員になれると思えない」。
当時調べる中で、林業にかかわる会社は社員規模が50人以下の「林業だけの会社」がほとんどでした。かなり危険な作業であり、“かっこいい”というモチベーションだけで就職先に選ぶのは現実的ではないのではないか、本当にやっていけるのか、と弱気になりました。やりたい仕事と現実的にできそうな仕事で葛藤した結果、林業にかかわる仕事とは別の就活軸で就職活動を進めることにしました。
【就職活動:大学3年の夏】
そうすると、志望する業界がかなり曖昧になり、就職活動の進め方が分からなくなってしまいました。そこで、大学3年の夏、業界研究のために、30社近く企業の説明会やインターンシップにオンラインで参加していました。しかし、これがむしろ「自分がどうしたいか」を迷走させる1つの要因になっていたと思います。あらゆる業界の会社をひたすら数を受けたせいで「この業界だ!」と確信につながることはなく、ただただ参加したイベントの社数が増えていくばかりでした。
その後、いろんな就活サポートの団体の面談を受けたり、大学の友人と自己分析を一緒にしたりしながら、志望業界を探っていくも、どれもぴんとこず・・・。いっそ、どんな仕事をするかは二の次でいこうと、「どんな人と働くか」の1本軸で企業をしらべながら、大事な大学3年生の冬が過ぎていきました。
【就職活動:大学4年生になって】
大学4年生に上がる直前に、WEB仕事体験やインターンシップに何度か参加する中で、採用担当の社員さん同士の関係もとても魅力的で、この人達と働きたいと思う企業様に出会い、採用試験にも進んで、無事内定をいただくことができました。
しかし、「これで就職活動を終えようか」と考えたとき、「まだ納得できない」というのが素直な気持ちでした。
「やっぱり、林業に関わる仕事がしたい。」
内定をもらって就活を終える友人も多くなりつつありましたが、
この思いで、もう一度会社を探しはじめ、そこで出会ったのが院庄林業でした。
【就職活動を通して思ったこと】
今、私は 伐採職ではなく、事務員として働いていますが、採用・広報活動を通じて、学生さんや地域の子どもたちに、山の大切さや林業の魅力を伝える仕事ができていて、あのときあきらめずに就職活動を続けてよかったと思っています。

私の思う就職活動のゴールは、
「“この企業に入る”ということを、自分が納得して選択できること」です。
入りたかった会社の面接に落ちてしまうことも、周りと比べて内定がもらえずに焦ることも、ゼミやサークル活動が忙しくて時間がさけないこともあるかもしれません。でも、「今、自分が最大限納得できる選択」というのは、どのタイミングにも必ずあると思います。
はじめは小さな1歩で構わないと思います。
自分が目指す目標を、自分自身でつぶしてしまわないように、できるところから自信をつけて、最終的には皆さんが、納得のいく就職活動ができることを願っています。
これで私の就活体験談は以上になります。
最後まで読んでくださってありがとうございました!