みなさんはじめまして。
岡山大学グローバルディスカバリープログラムの難波歩由未と申します!このコラムを読んで、1人でも多くの就活生の方々の参考になればと思っています。

私は、高校3年生の時にアナウンサーになりたい!と決意してから、大学生活をどんな風に過ごそうか?と考えていました。コロナ禍で入学し、制限もある中でたどり着いた答えは、「何をしたからアナウンサーになれる!という方程式はない!それなら、自分の興味があること、好きなこと、面白いと思えることをとことんやってみるだけだ!」ということ。そこからは、その考えの軸に沿ってたくさんの活動をしました。もちろん大好きな話すこと(司会や備前焼小町としての活動や、ミスワールドジャパン岡山代表としての活動など)もしましたが、大学の部活で社交ダンスをしたり、備前焼のろくろ回しをしたり、世界中を旅行したり…。そんな大学生活を過ごしました。

そして、大学3年。就職活動が始まりましたが、失敗の連続でした。書類で落ちることももちろんありましたし、最終まで進めず、ご縁がなかった局はいくつもあります。
アナウンス就活の時、面接までに必要なのは •動画 •写真 •エントリーシートであることが多いですが、どれも苦戦したものばかりでした。
まず動画はどうやったら30秒という短い時間で私のことを覚えてもらえるだろうと考え、画角や仕草の一つ一つもこだわって作っていました。何十回も撮り直しましたが、そんな撮影に根気強く付き合ってくれた母にはとても感謝しています。そのように、まず、面接に呼んでもらうために、限られた文章、限られた写真、動画で自分の魅力をどう見せるかが難しかったです。そしてその審査を通過した先の面接。やっぱり緊張はしますし、聞いてもらいたかったことに全く触れられなかったり、予想外の質問に無難な答えをしてしまい失敗したなと落ち込んで帰る…。受けに行けば行くほど、キラキラしている方、柔らかな雰囲気が魅力の方、話し上手で場を盛り上げてくれる方など、本当に魅力的な方ばかりで、そんな方々と自分を比べて「本当に私がアナウンサーになれるんだろうか」と不安に思っていました。しかし、私の中でやはりアナウンサーになりたい!という思いは強く、諦めている場合じゃないと何度も自分を奮い立たせていました。

(アナウンススクールは山陽放送の甲野良輔アナウンサー・西日本放送の上田彩乃アナウンサーと同じ元瀬戸内海放送の多賀公人アナウンサーが主催している表町カレッジに通いました。)
そんな中、一つ目のアナウンサーの内定をいただきました。最終面接の後電話でもう一度会社に呼ばれ、内定を伝えられたのですが、その時の喜びは今でも忘れられません。信じられないという思いと、夢が叶うんだ!という思いが強く、新幹線で岡山に帰り着くまで上の空でした(笑)。その時に喜んでくれた両親、先生方、友達、先輩、の反応はよく覚えていて、その時に改めて多くの人に支えられて就活をしていたんだなと気付かされました。その局から内定をいただいてからは、地元の局のみを受験しました。すごく素敵な方々ばかりで、私のこともよく見て評価してくださっていたので、「素敵な局にご縁をいただいたなぁ」としみじみ思っていたのですが、元々就活を始めるまで大好きな地元でアナウンサーになって、地元に恩返しがしたい!地元の良さをもっと伝えたい!と思っていたので、地元の局を受験することを決めました。そしてその2ヶ月後、地元の局に内定をいただきました。電話が来て涙ながらに「ありがとうございます!」と言ったのを思い出します。
就活では、特にアナウンサーのように一つの会社に1人か2人という少ない人数しか採用されない業種を受ける方々は、自分と誰かを比較してしまいがちです。しかし、自分にしかない良さを見つけ、「これだけは誰にも負けないと自信を持って言える!」という軸がしっかりしていれば、落ち着いて自分の魅力を伝えることができると思います。
最後に、このコラムを読んでくれている後輩達にいくつかアドバイスをさせてください。まず、大学生活は、あまり就活のことを意識しすぎず、とにかく自分の軸に沿って好きなことにたくさんチャレンジしてください。私もそうでしたが、就活になって振り返ると、点と点が線で繋がり、自分にしかない、作り物ではない強みになります。そして二つ目は、人を大切にしてください。就活は1人ではうまく行きません。実際に私も父や母をはじめ、先生方や友達、先輩にたくさんお世話になりました。感謝してもしきれないくらいです。心に余裕がなくなっても、その方々に支えられているということを忘れずに、感謝を伝えながら全力で就活に向き合えば、必ず成功します、とは言えません。もちろん努力しても残念な結果に終わる可能性は十分にありますが、そんな風に全力で自分の未来に向き合えば、後悔のない就活ができると信じています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。皆さんの就職活動が納得のいく、後悔のないものになるよう願っています!

(就活TVフロントページのモデルも担当させてもらいました!)