就職活動を行っている皆さん、初めまして (株)カイタックホールディングス 管理統括室 IT ソリューション部で勤務している山口瑞稀(やまぐちみずき)です。

本日は、就職活動中の皆さんへ、私が就活時代に培った経験やノウハウをお伝えしたいと思います。
私は、大学時代に経営学科会計専門コースに属し、財務分析や企業分析を専攻していました。
大学入学時は、銀行員や証券マンを目指し簿記やFP(ファイナンシャルプランナー)などの資格取得に向けて勉学に励む毎日でした。財務諸表の損益計算書や貸借対照表の講義を聞いて学んだり、論文を作成したりした中で自分自身の資産管理をExcelを使用して細かく行うようにしました。
そこで活きてきたのが、FPの知識です。将来のライフプラン設計や資産管理を体系的に学ぶことが出来ました。充実した大学生活だったと感じています。
私が就職活動を進めるにあたって、今まで学んだ知識から金融系の職種はIT技術とDXの進歩により、我々が40歳50歳になる頃には対顧客サービス(例えば 窓口業務)は無くなり全てWEBになるのではないか、また、銀行で生き残るのはメガバンク又は某大手WEB会社が持つWEB銀行が今後は伸びていく。と分析しました。
『逃げるは恥だが役に立つ』という星野源と新垣結衣主演のドラマがありましたが、そのドラマをきっかけにSE(システムエンジニア)を目指すようになりま した。
このドラマの主題はラブコメで、SEの要素はあっただろうか?と皆さん考えていることでしょう。実はドラマの中で星野源演じる津崎平正は、データベースエンジニアとしてシステム会社に勤務をしていたのです。ドラマでは、システム障害が起き、津崎がエンジニアとして活躍するシーンもありました。私はこのドラマを観て、ほぼ全ての職種がシステム化するのではないかと大学2年の時に感じました。
今現在、銀行では窓口業務が無くなり、WEBに移行している会社も多いと思います。私の就職活動における方向性は「高校と大学で学んで来た金融の知識をITで活かす」という方向にドラマを見て変わりました。ただ、文系から理系職への転換で、どのように就職活動を進めるかが難点でした。
大学のキャリアセンターに相談しましたが、金融に特化した大学の為、IT企業の就職実績はありませんでした。ですが、自分自身の夢を諦めたくない為、独自の方法で、内定を獲得していきました。
私は、エントリーシートの提出から含めて40~50社程採用試験を受けました。その中で内定を頂いたのは10~15 社でしょうか。 初めの内はなかなか内定が頂けず、ドミノ倒しのように不採用お祈りメールが何通も届きました。 そこで私は就職活動のやり方を見直す必要があると思い、以下の3つを行いました。
1つ目は、外部の新卒就活支援会社を頼りました。岡山県には就活を支援してくれる会社は沢山あります。私は、その就活支援を利用して長期インターンシップ生として様々な活動を行いました。長期インターンシップの受入状況は毎年 変わりますので、まずは調べてみてください。もし開催がない場合は、私も利用したハローワークで自己分析や面接練習などのサポートを受ける事をお勧めし ます。
私が長期インターンシップ生として行った活動の例を挙げると、タウン情報おかやま・オセラなどの雑誌を手掛ける株式会社ビザビで『就ナビサポーターズ生』として自己分析から面接練習・グループディスカッション・岡山コンベンションセンターで30名程の学生や企業様の前でプレゼンを行いました。
また、就活TVでは、このホームページの更新やリアルタイムで学生アナウンサーとして各企業情報を発信したりなどで、こうした様々な貴重な機会を頂き、他の就活生とは違う経験を行う事が出来たと思います。この経験から、カメラや人の前で堂々と自分の意見を語ることが出来るようになりました。採用面接で有名大学の人と一緒に面接をする機会も多かったのですが、大学ブランドでは負けていても経験値だけは負けておらず、話の具体性から内定を勝ち取れたのではないかと感じています。
2つ目は、自分の名刺またはポートフォリオを作成することです。私はキャリアセンターを頼らず、自分だけのネットワークで就職活動をしてきました。その為、私は「ご縁」を大切にしてきました。合同説明会でお会いした人事の方には必ずポートフォリオのリンクが入った名刺をお渡しし、名前と顔を覚えてもらうようにしていました。もちろん作成にはそれなりの時間もかかりますが、この労力があったからこそ内定を頂けたのだと思っています。
「学歴なんて関係ない。ポテンシャルだ。」そういう就活の記事をニュースで見たこともありますが、現代社会には、未だに学歴で選ぶ傾向はあると私は感じます。だからこそ、人事の方も人間ですから「この人は何か違う」と思わせるような個性のある行動で大学・名前・顔を覚えてもうことが大切だと私は考えます。
3つ目は、電話飛び込み営業です。私は、就職活動を行う上で企業をリサーチ するツールを使用し、エントリーや採用選考を受けました。会社に直接電話し問い合わせする形で採用選考フローへ進む事が多かったと思います。
これにも、私なりの戦略がありました。私が就職活動を行っていた時期は、新型コロナウィルス感染症流行の真っ只中で、就職氷河期とニュースで取り上げられました。そんな中、会社の採用担当者とよく話をしていれば印象に残りやす いのでは…と考えました。人と会うことが制限されているからこそ、別のルートで採用担当者にアプローチすることが大切だと考えたのです。現在では、新型コロナウィルス感染症も第5類になり人との接触制限も無くなりつつあります。 私と同じような戦略は通じないと思いますが、就活生の皆さん一人一人の個性溢れるアプローチを行ってみてください。

皆さん『MIU404』というドラマをご存知でしょうか。脚本家の野木亜紀子さんが、台本を書くに当たってモチーフにされた『ルーブ・ゴールドバーグ・マシン』 という言葉があります。いわゆる、ピタゴラスイッチのことです。小さな玉が、転がり落ち、色々な仕掛けを潜り抜け、着地点に向かいます。この言葉で伝えたいのは、この先の人生でいくつかの分岐点があるということです。誰に出会うか、出会わないか、その繰り返しで、たったそれだけの事なのに、成功する人しない人が出てきます。現代は、転職が当たり前の時代になっています。新卒の就職活動というのは凄く貴重で、一生に一度しかないライフイベントです。
どの会社にどの職種で就職して、誰と仕事をして、どんな教育を受け、どのようにレベルアップをするか。また会社にどれだけ利益を出す人材になるかはこの就職活動で決まります。『学歴』が全てではなく『社会』に出てどう働くかが全てなのです。
今、懸命に頑張っている就活生の皆さんは、そこも加味して活動していくと入社後のミスマッチは少なくなると思います。私は、応援してくれる両親を初め、就職活動でお世話になった支援会社の方々、仲の良い先輩や同期、コミュニティの留学生達など沢山の仲間がいます。応援してくれる仲間の為にも期待に応え、結果を残したいと強く思います。その為、決して心が折れることなく日々精進していくつもりです。
就活をする上では、結果が出ないことが多いと感じることは確かにあるかもしれません。しかし、大切なことはその結果だけではなく努力や挑戦の過程で成長していくことです。チャレンジしても報われないことがあるかもしれません。それでも就職活動や人生で一度の重要な行事に全力で取り組むことは非常に大切なことです。全力で取り組んだ姿勢は、将来のあなた自身の成長や学びの源泉となります。成功に至らなかったとしても、その経験はあなたの財産であり次に進む際の力強い支えになります。社会は数学のように答えがあるわけではなく、全てがうまくいくとは限りません。しかし、沢山の経験が成長に繋がります。信頼できる人との関係を築くことも重要ですが、それと同時に自己成長や自己信頼を築くことも大切です。その為社会人では、それに見合う行動を取らなければなりません。『学歴』も重要な要素ではありますが『経験』も社会人として非常に重要です。経験を通じて得られる実践的な知識やスキルは、座学の知識だけでは得ることができない価値があります。将来のキャリアや人生において、経験があなたを成長させ成功へと導く力となります。
最後に、挑戦し続ける姿勢を持ちながら、失敗や困難に立ち向かうことは決して無駄ではありません。そのような経験こそが、あなたの成長を促し、豊かな人生を築いていく財産となるのです。未来に向けて自信を持って、前向きな姿勢で取り組んでください。頑張ってください!

これから社会人になる皆さん。私と同じ経験をしたい又はスキルアップがしたいという方は是非、就活TVへの連絡を待って居ります。
こうなりたい、これを目指したいという気持ちをもって学んだり行動されたのだという印象をもちました。自分にはまだ目指すものがないけれど、様々な経験を積んで人として成長していくなかで見つけていきたいです。また文章から山口さんの思いが伝わって、心が熱くなりました。就活に挫けそうなときにまた読みたいと思いました。