皆さん、こんにちは。 私は現在、岡山大学大学院 環境生命科学研究科 資源循環学専攻で触媒化学を専攻しており、今年の4月に健康食品メーカーに入社予定の河野 竜佑(かわの りゅうすけ)です。
今回就活コラムを書くにあたって、二つ項目を絞ってお話ししたいなと思います。
・”学歴的ハンディキャップを持ちながらのゼロ就活”で即内定をもらえた理由、そこに行きつくまでの経緯
・専攻分野を使わない就活について
正直、いま書いている僕が「こいつ何言ってるんだ」と思いました。参考になるかは分かりませんが、こんな人もいてこんな考え方もあるんだなと、多少の自信になるようなコラムになれば嬉しいです。
まず、”学歴的ハンディキャップを持ちながらのゼロ就活”で即内定をもらえた理由、そこに行きつくまでの経緯についてですが、簡単に言えば、大学三年生の時に”留年”しました!
理由は、趣味に打ち込みすぎて勉強を一つもしなかったからです!最悪!
その代わり、趣味に関しては自信をもって話せるほど活動しました。その経験が今回の就活成功につながりました。
僕は大学一年生のころから「うらじゃ」をしており、とあるきっかけで大学三年生(一回目)の時に新チーム(岡山うらじゃ連 旭)の立ち上げメンバー、練習統括として選ばれました。
最初は15人ほどのチームだったのですが、そこから人数を増やし、力をつけ、誰からも愛されるようなチーム作りに注力し、うらじゃ初出場ながら最優秀賞【誉】を受賞する快挙を成し遂げました。
成功の裏には、だいたいその20倍くらいの努力と苦難があるわけで、当時の±0の微妙な感覚は今でも忘れません。 そこから毎年、6.70人規模のチーム幹部として活動していくわけですが、2022年より代表に任命されて、そこからもう一つ僕の就活最大の武器になるイベントが訪れます。
コロナが明け始めた2023年冬、チームの五周年を記念してうらじゃのイベントを作りました。
場所はイオンモール岡山のおかやま未来ホール。
もちろん資金などあるわけなく、自分でアポを取りつつ営業に出向き、協賛企業を募ることで作りました。チケット・グッズ収入も見込み、テレビ局に直接お願いするなどしてテレビ出演を使った集客活動も行いました。
また、イベント運営のアドバイスから当日のMCまでたくさんの工程を本サイトの運営元である多賀公人さんにご協力いただきました。当時の話とそれまでの経緯については多賀さんが別でコラムを書いてくださっているので、ぜひそちらをご覧ください。
情熱が人を動かす「わしがやらねばだれがやる」山陽新聞 2023-02-26 山陽新聞デジタル【参照】2024-01-15
最初は一人の思い付きから始まったイベントでしたが、次第に仲間が増え、賛同してくれる他チーム、企業、地域の方々ができ充実したイベント運営をすることができました。
結果は満員御礼、うらじゃの実行委員会からも認知され、たくさんのご好評をいただいた一大イベントになりました。
僕は24年卒なので、2023年の冬は就職活動真っ只中にあたるのですが、イベントが終わるまでの期間一つも就職活動をしていませんでした。インターンシップは一つも行っていないし、面接対策や企業選びの知識付けなども全くしてきませんでした。ましてや留年生なのに何しているんだ、と僕自身が一番思っていました。
しかし、その穴を埋めたものが、これまでの”経験と自信”でした。
何を頑張ってきたか、どんな想いで活動してきたのか、そのアプローチの仕方は、などといったことは反射的かつ自信を持って堂々と答えることだけはできました。好きなことを好きなだけ打ち込み、努力した先には、絶対的な自信とたくさんの人脈が広がっています。今回成功したイベントもこれまで広げてきた人脈あってのものでした。
他にも、テレビ、ラジオ、雑誌出演、結婚式の余興、各種イベント出演、G7のパーティーでマイク…語ろうと思えばいくらでも語れます。
僕は面接やESで一番の個性を出せる場所は”ガクチカ(学生時代力を入れたこと)”だと思っています。むしろ大学生だからこそ、ガクチカは特に大事です。正直、志望動機や会社を選んだ理由は日々の面接対策等である程度差を埋められてしまいます。しかしながらガクチカはどう足掻いても簡単には埋められません。ガクチカが強い人は面接の際も、自然と自信が表情に出て面接官に好印象を与えます。(現役の人事の方が実際にガクチカを一番に伸ばすべきと言ってたので、本当です。)
そして就活において、好きなものに大きいも小さいもありません。如何に他人に対して自分の好きなものや頑張りをうまく伝えられるかが大事だと思います。そのためには小さいことでも、好きなものに対しての理由、魅力、好きになった背景を伝えることは絶対にしておいたほうがいいです。むしろ一番喋りやすくて楽しいことではないでしょうか。ただし、こういったアウトプットのスキルは単発でできるものではありません。日頃の友達付き合いや、家族とのコミュニケーションの場でたくさん話し、聞いてみるといいと思います。
あとは好きなことはとことん熱意をもって取り組みましょう。必ずその人の秀でた自信と魅力になるはずです!
ただもう一つ言えることは、ちゃんと留年せず卒業しましょう。一気に話の説得力に欠けます。
そして、企業選びや就活のスケジュール感は絶対に早めに抑えておきましょう。無理に就活イベントを詰め込んだりする必要はないですが、せめて自分の希望する業種や企業の就活状況だけは押さえておくと困らないと思います。僕はこの二つが完全に欠落していたので、最初の時期はめちゃくちゃ苦労しました。
二つ目の「専攻分野を使わない就活」についてですが 、前述のように僕は化学の研究を大学院まで行いながら、健康食品メーカーの営業に就くことになりました。学部卒が業種を一新といったことはよくある話ですが、大学院まで進んだという意味では少し変なことをしました。
そもそも大学院を進んだ理由も、学生期間が延びる、くらいの大した理由は無かったため僕の中で進学当時は、順当に化学業界で働くだろうなーってくらいのつもりで特に就活の芯などありませんでした。 課外活動などで、いろいろな経験をしていくとその場その場で出会う人も全く価値観も業種も様々です。たくさんの人と話していく中で僕自身が得意だと思うもの、僕が求めているものがだんだんと見えてきました。
僕は人とコミュニケーションを取ったり、好きなものをプロデュースしたりすることが大好きな人間なので、そういった業界・スキルで活躍する人たちの話が特に魅力的に聞こえました。正直、営業職を選んだ理由はそれだけです。今ではまだ社会に出られていない情けなさが上回って、早く仕事がしたいと思っています。
たくさんの経験をしていくことが大事だとは言いますが、ただ単に自分自身の経験値を上げる、スキル向上のためだけではないと考えます。そこで出会う人たちの経験や、価値観、生活に”憧れ”を持つことができることが、たくさん経験する最大のメリットであると考えます。
僕は大学院できっかけがあっただけなので、学部時代でも院時代でも必ず皆様にもその瞬間があるはずです。
そのためにはたくさんの人と話し、アクティブに吸収していくことが近道だと思います。
大学院に進もうが、既定路線の就職が大半だろうが、自分が魅力的に思った道(給料面でも、休暇の多さ、職場の雰囲気でも何でも)に“素直”に従うことが一番後悔が少ないです。
実際に、面接でも学部や研究科で篩にかけることはあまりないと聞いたので、恐れずに自分の好きな道にトライしていけばいいと思います!!
何か少しでも、就活の弾みになれば嬉しいです。 みなさまの就活大成功を心よりお祈りしております!
文章から伝わってくる行動力と熱量に圧倒されました。熱意を持って話せる経験や自信はありませんが、まずは好きな物を伝えられるようにアウトプットしていくところから始めようと思います!そして行動に移してガクチカを語れるようにしていきます!
It was so impressive that although you had to repeat a year, you used it to your advantage instead to stand out and show qualities necessary for your work-life like being hard working, committed and able to organise big projects. I’m sure that your teachers at university weren’t very pleased with you but it feels like you gained a more important experience this way.
とにかく行動してみる、経験してみることが大事なのだと伝わってきました。今入っているサークル活動もなんとなく済ませるのではなく、ガクチカとして語れるぐらい熱意を持って取り組んでいこうと思います!そしてその経験や人脈を就活にも活かしていきたいです
この方のお話はとても自分自身に通ずるものがありました。私は数学教員を目指して大学に入りましたが、周りとの出会いやサークル参加もあり、学校の枠をはみ出して社会に出て多くの人とのコミュニケーションを取りたいと感じるようになりました。そのため、現在就職を目指して行動しています。いま自分がしている活動にさらに磨きをかけて胸を張ってガクチカを話せるように目の前のことを大切に取り組んでいきます!
「うらじゃ」という一つの情熱が多くの人の心を動かし、河野さんの力と経験につながっているのだと、記事から伝わってきました。
自分と言えばこれだ、と言えるほど誇れるものは今の私にはありません。しかしこれから大学生活を送る中で、河野さんのように一途に好きになれるものを見つけていきたいと思います!