就活生の方、これから就活を始める方、はじめまして。
私は、株式会社ティ・シー・シーという岡山県の広告代理店に勤めており、主に百貨店のディスプレイ業務に従事しています。
2015年4月に旧天満屋アドセンター事業部に新卒入社し、現在勤続8年目となります。
(2016年に合併し、現ティ・シー・シーが誕生しました)
さまざまな方が素晴らしいお言葉を紡がれている中で大変恐縮ですが私なりの就活の振り返りを反省なども交えて就活で悩まれているみなさまのお力になれそうなことをお伝えできればと思います。
さて、当時の就職活動の経験をお伝えする上でまずは大学時代に記憶を戻したいと思います。
私は2011年に倉敷芸術科学大学のデザイン学科に入学しました。
小さな頃から絵を描くことが好きで中学時代には漠然と「将来はデザインの仕事をしたい」と思っていたこともあり、大学は芸術系を受験することを視野において高校にも進学しました。
そして大学受験を経て念願の芸術大学に入学したわけですが入学直後は何もわからないことだらけで、県外者のため知り合いもおらず、まずは友達を作らねば!と躍起になっていたことを今でも覚えています。
無事友達もできたところで専門的な授業を受け、課題制作に追われる日々を過ごしていたわけですが、3年生になると「就職活動」と「卒業制作※」が同時に襲いかかってきました。
※芸術学部の生徒は、卒論でもいいのですが基本卒業制作を成果物として卒業単位を得ます。論文の作品版です。
あれよあれよという間に企業エントリーだ、履歴書だ、説明会だという就活の波にのまれ、さらに卒業制作も進めなければいけないというプレッシャーに当時のメンタルはボロボロでした。
そんな私がどのようにして就職活動を乗り越え、今の会社に勤めることができたのか、
ここからは自分が就職活動でぶち当たった壁を「3つ」挙げてお伝えしたいと思います。
■1つ目の壁 「自分のしたい仕事」
最初にぶち当たったのが「自分のしたい仕事って何?」の壁でした。
そもそも「自分はどのような会社で何をしたいのか?」「どうして働きたいのか?」の難題にぶつかりました。デザインを学んだ身として、その力を活かしたいという想いはあったものの具体的にどのような会社に勤めたいか、当初はつかめていませんでした。
悩んでいても仕方がないと思い、とにかくさまざまな企業を知るためにあまり職種は狭めず合同説明会や各企業の説明会に足を運び、企業研究に取り組みました。その経験から徐々に企業の理念や活動内容を知り、自分の就職に対するビジョンというものを固めていきました。
そこから導き出した私の就職に対するビジョンは「デザインを学んだこの地域(岡山)で、クリエイティブなことで恩返しをしたい」でした。
そこからは岡山県の地域密着型のデザイン系の企業に絞っていき、エントリーすることにしました。
これでなんとか「軌道に乗ってきた!次は面接だ!」と意気込んだのもつかの間、次にぶつかったのが「自己PR」の壁でした。
■2つ目の壁 「自己PR」
面接では必ずと言っていいほど「自己PR」を要求されます。
企業側も採用をかけているわけなので、人となりや自分の会社に欲しい人材かという判断をしなければいけません。
私はもともと器用ではない上、自分に自信がなく、自己PRというものが大変苦手で面接までの道のりをとても長く感じていました。
「自分のいいところってなんだろう」「得意なことって何?」と自問自答が続きましたが時間は待ってくれません。とにかく行動せねば、と履歴書を書きながら自己分析を繰り返し行いました。
その結果導き出したのが「具体的な体験談からアピールポイントを見つける」です。
もちろん専門的な資格を持っていて、様々な賞を受賞している、ということも素晴らしい実績ですが、例えば過去や現在でもいいので経験した成功体験や失敗から学んだこと、そこから成長したことをどのような点から得たのかを思い出してみてください。
その経験によって何ができるようになったのか、そこから自分は何が得意なのか、ということが見えてくると思います。
巷で言われている「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」に近いかもしれませんが体験や経験は人それぞれ全く違うので、そこから自分らしさはどのように形成されたのかを言葉にできると自己PRはスムーズになるのではないかと思います。
何か特別なことがないといけないのではないか、と思いがちですが今思うとそんなことは全くなく、自分が何を頑張ったか、どうしたいと思い行動したか、という成長体験が面接時においても企業側に響くのではないでしょうか。
熱意というものが人の心を動かすのだと思います。
ちなみに私は大学3年生の頃、グループ課題で絵本を製作した時の経験談をもとに失敗から学んで成功体験につなげた、ということを事例として自己PRの題材にしました。
この経験は今でも自分が成長できた事柄として印象に残っています。
さて、自己PRの内容も固まった、いざ面接!となったわけですが
「待って、面接ってどんな感じでするの?」「どうやってしゃべろう…」という壁にぶつかりました。
■3つ目の壁「面接」
いよいよ面接本番!というところで一番大きな壁にぶつかってしまいました。
もちろん就活マナーは学校でも習うし、ある程度面接のイメージはネットでも情報が収集できるわけですが面接は一発勝負です。失敗は避けたいところです。
なんとなく服装やノックの仕方は知っていても、実際自分が発言するときの感覚はわからないわけです。
紙に言葉を書くのと対面で言葉を話すのとでは大きな違いがあり、当時の私は「面接」という言葉だけで萎縮していました。
しかし、いつかは通らねばならぬ道。とにかく面接を克服しなければ、と思いまず立ち寄ったのが大学の学生課です。
大学の学生課の方に相談したところ、面接官役になってくださり、面接のシミュレーションを体験させていただきました。
就活サイトの面接シミュレーションも見てみたのですがやはり実際に人とやりとりするのが一番だと思い、ご協力をいただきました。
今でも学生課の方々に親切にしていただいたおかげで就職活動を頑張れたと思っています。
学校によって対応はさまざまだと思いますが、一人で悩んで困っているときは学生課に相談するのもとても良いことだと思います。
もちろん、面接も経験なので回数を重ねることが一番かもしれませんが最初のステップアップとしてこの経験があったおかげで無事本番に挑むことができました。
さて、以上3つの壁にぶつかり紆余曲折を経た結果、縁あって現在の会社に入社させていただくことができました。
もちろんその他にも苦悩はありましたが、自分一人の力だけではなく就職活動に協力してくださった先生や学生課の方、友達、家族の支えがあったおかげで今の私があります。
今どうしたらいいか悩んでいるそこのあなたも、一人で背負いこまずに周りの人々に相談してみてはいかがでしょうか。
乗り越えるのは自分自身かもしれませんが、あなたは一人ではありません。
人との繋がりがあるからこそ自分も成長できると私は思っています。
社会人になった今でも人との縁を大切にして日々精進しています。
みなさまのやりたいことが見つかり、活躍できる会社に出会い、そして素敵な仕事人となれますように。ささやかながら応援しております。
このコラムを読んで、E・Iさんの「人との繋がりがあるからこそ自分も成長出来る」と言う言葉がとても素敵だなと思いました。
私は将来地元に帰り介護福祉の仕事をしたいと思っています。そう思えたのも今までの環境や出会った人達のお陰だと思います。
就職活動をしていく中で壁にぶち当たる事もあるかもしれないけど、そんな時は周りに相談をして頑張って乗り越えたいと思います。
私もまさに今、自分がどんな仕事をしたいのかという壁にぶち当たっているところだったのでこのコラムがとても参考になりました。まずは色々な説明会に参加し、企業研究と自己分析を進めていきたいと思います。第2第3の壁にあたった時も、一人で悩まず周りと助け合いながら成長していこうと思います。
This column was very inspiring to me as a university student! I felt like I learned a lot from E・Iさん’s work-ethic and experiences. Promoting herself from the ability to move past her failures and using the resources around her to pratcice something she found difficult was very interesting to read. いっぱい勉強になりました!